「アメリカ産・イギリス産どちらも同じブルドッグその犬にない良い部分を補うのが基本」
佐藤さんがブルドッグと出会ったのは46年前メスのフォーンのブルドッグを飼った事から始まる。
当時はブルドッグと言えばスッポンのように噛んだら離さない程の気質で今のボクサーに容姿が似ていた。
今では改良され顔は怖いが大人しく鑑賞用などの飼い易い犬種に、そんな最初のブルドッグの名前は3号線の焼肉屋が名付け親と言う。
「パッと見た焼肉屋の看板が目に入った、その名前を取ってコバと言う名前をつけたんだよ。」と当時を振り返って楽しそうに話す。
今では数え切れないほどのチャンピオン犬を作出した、佐藤さんでも、最初の交配は中々上手く行かなかったようです。
「何度交配させても種が付かず、ブルドッグは難しい犬種だな」と佐藤さん。
その時のブルドッグの交配料金が8万円?10万円と言うことも有り種が付かなければとても痛い出費だったのではないでしょうか。
ブルドッグの高級種はイギリス産が多くアメリカ産は東京に多いという。
40年前、東京のオザキさんが相撲取りでハワイ出身という事もあり、アメリカのデングマン犬舎から輸入、日本でブルドッグ第一人者の菅原犬舎が仕入れ日本でもブルドッグが知られる様になった。
その後某TVで矢代亜紀の下積み時代の部屋を撮影した所、その場所がブルドッグの繁殖場として使われていたため、メディアを通じブルドッグ人気となり高騰。
そんなブルドッグだが、専門的観点から言うと、
- アメリカ産は小さい時からシワが多く可愛いが大人になると逆にシワが皮膚病や汚れ等の欠点になるので九州ではイギリス産が多い。
- 逆にイギリス産は子犬の時はボクサー犬のようにスラッとした容姿だと言う、2歳から4 歳になると「がっしり」としてくる。
だが、佐藤さんはこの専門的観点を鵜呑みにせず
「最初から決め付けてはいけない、当犬舎でもデングマン犬舎から輸入したアメリカ産は多いがアメリカ産・イギリス産どちらも同じブルドッグ、その犬にない良い部分を補うのが基本」そして「皆さんも研究、努力して作られている、自分も独自の作り方で九州のブルドッグの佐藤と言えば誰にでも知って貰えるまでになった」と語る。
「早い時期から運動させると筋肉が付いてしまい骨格が成長できなくなる」
●ブルドッグを家族に迎える上で気をつけることは?
佐藤:やはり飼養できる状態でないと駄目ですね。家族の1人が好きでも他の家族の方が嫌いだと出張などで出かけた際、嫌いな方はちゃんと面倒を見てあげられますか?
まず初めはそこになると思います。やはり1人でも反対する家族の方がいればブルドッグ及び犬は飼われない方が良いです。
では逆に向いている家族は当たり前ですが管理できる家庭ですね?
佐藤:そうですね、やはり管理が大事ですね。
食事の面で気を付ける事は?
佐藤:食事はとても大切なものですから、飼い主さんがきちんと管理する必要があります。
与えてよい物与えて悪い物を教えてください?
佐藤:そうですね、成長段階はもちろんですが、好み・体質にも注意してください。様子を見て選ぶのがベストです。
与えていけない物は特に高カロリーの食事ですね、肥満・短命になり皮膚病の原因にもなります。食事が原因の皮膚病は多いので肉なら赤身、子犬には鶏のササミなどがベストです。貝類・イカ・タコは、消化不良を起こすので与えないでください。
佐藤:あっ、それと、食器ですが、容器の選び方、置き方にも気配りが必要なんです。ブルドッグは下顎でしゃくるようにして食べるので、容器が平たい皿状のものだと、中身が皿の外(向こう側)にこぼれてしまうのです......
上手く食べられるように、ある程度深さがあり、底に丸みのあるものを選ぶ事です。
容器の材質はステンレス製などが良いですね。合成樹脂やプラスチックのものだと、かぶれてしまうことがあります。
また、ブルドッグは首や脚が短いため、容器の置き場所が低すぎると、食べにくいばかりではなく、前足が曲がってしまう原因ともなります。容器は、顎の下あたりにくるように置いてください。
もちろん発育に応じて高さを変える必要があります。
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